この頃市場上池と下池の間の堤防道路を歩くと、この秋に羽化した蝶のコムラサキに出会います。春と秋の二回羽化し、翅の表は光線の当たり具合によって、美しい紫色に輝きます。縄張りを見張るために木の少し高いところや、時に地面で美しい翅を広げているのを見かけます。幼虫はヤナギの仲間を食草とするので、ヤナギの多い堤防道路や調整池の周辺などでよく観察されます。
もうひとつ、堤防泥の周辺で渡り鳥のコサメビタキを見かけるようになりました。これより少し大きめのエゾビタキも来ているよと教えていただきましたが、残念ながらこちらはまだ見つけられません。
いずれもグレーが基調の渋めのたたずまいですが、目が大きくてまん丸のかわいらしい小鳥です。
気の早い冬鳥のカモの仲間も市場上池にちらほら見かけるようになりました。
今の時期散歩で堤防道路を歩かれるときは、ぜひ首から双眼鏡を下げてお出かけ下さい。