先週くらいから公園の桜の木にとけん類の仲間のツツドリがやってきています。きちんと確かめていませんが、3羽ほどいるようです。
とけん類というのはホトトギスの仲間の総称で、いわゆる「托卵」、つまりほかの野鳥の巣に卵を産んで、自分の子を赤の他人の親に育てさせる、というとんでもない生態もつ野鳥のグループです。
ツツドリは日本では夏鳥で、冬には東南アジアなどににわたって越冬します。夏の間、公園の付近だと鈴鹿の山中にいて、おもにセンダイムシクイに托卵しているそうです。
山中深くにいるためなかなか目にすることの難しい野鳥ですが、夏も終わって今は渡りのシーズン、北勢中央公園に立ち寄って渡りのために充電中の模様、桜の木につく毛虫が大好物のため、桜の多いこの公園が気に入ったのかもしれません。
とはいえ、山深い所から出てきたこの連中はとても神経質で、なかなか良い所に止まってくれず、ゆっくり観察させてくれません。
北の芝生広場の西側、シダレザクラのあたりが毛虫も多くて、お気に入りのようです。じきにいなくなると思うので、今が残り少ない観察のチャンスと思います。どうぞお出かけ下さい。